| 院長がお答えするQ&A |
腹腔鏡による胆石の手術
近年、腹腔鏡でおなかの中をテレビモニタに写しながら、手術する「内視鏡下手術」が考
案されました。この手術は腹部に極めて小さい穴を開けるだけで済み、患者の痛みが少
ないので急激に普及してきました。胆石の手術にも7、8年前からこの方法が適用され始
め、「腹腔鏡下胆のう摘出術」は現在では胆石手術の主流となっています。
手術の方法は、まず全身麻酔をしておなかの4ヶ所に0.5〜1cmの小さい穴を開けま
す。そして、それぞれの穴から腹腔鏡を入れ、さらに電気メス、ピンセットを入れて、テレ
ビモニタで見ながら胆のうごと摘出します。
手術時間は30分〜2時間程度ですので、手術の翌日には食事や歩行のできる日常
生活が可能です。手術後の傷の痛みも軽く、手術の跡も小さく、普通3、4日で退院でき
ます。ある専門の病院は、入院せず手術しているところもあるほでです。体の負担は少
ない手術なので、この方の場合、思い切って手術をしたほうがベターだと思われます。
出産後、肛門に突起物が・・・
お話からすると、現在の突起物はおそらく外痔核(がいじかく=肛門の外にできるイボ
痔)が小さくなったものです。
外痔核の原因として、便秘の為排便痔に腹圧をかけると、また出産のとき胎児によって
静脈が圧迫されることがあげられます。その圧迫により静脈がうっ血したり、イボ痔が腫
(は)れてきたりするのです。便秘、出産などの原因が無くなれば、軟膏や飲み薬で症状
が和らぎますので手術などの必要はありません。
また、出産することは可能ですが、出産は原因の1つですので、再び腫れて痛みを伴う
ことがあります。そのときは軟膏などで痛みを和らげるようにしましょう。あまりにも痛みが
ひどいようであれば、局所麻酔をして血の塊をとりだす方法もあります。
肛門のかゆみは外痔核とは直接関係ありませんので、温水洗浄便座などを使って症状
をとるか、かゆみ止め等の軟膏をつけてください。
大腸ガンは早期にはほとんど自覚症状がありません
大腸ガンの一般的な症状は、便秘でお腹が張ってくる、吐気があり永い間下痢(げり)
が続く、黒い便が出る−という全身症状があります。
しかし、こういった症状はガンがかなり進行した状態ですので、精密検査をしてもっと
早期に見つける必要があります。その為に、普段便秘気味の方、なんとなく下腹部が痛
む方−これらの‘腸が弱い’といわれる方は精密検査をしてください。また、便に血が混
ざる方、便に潜血反応のある方、痔出血の方も注意を。特に痔出血の方は大腸ガンが
が合併している場合手遅れになりやすいので、治療と同時に精密検査が必要です。
それから身内にガンのある方や大腸にポリープがあった方−これらの‘ガン予備軍’
といわれる方は、年に1回定期的に検査を受ける必要があります。
いずれにしても大腸ガンは早期にはほとんど自覚症状がないので、ちょっとした症状
でも積極的に精密検査を、特に内視鏡検査を受けることが必要です。
詳しくは、お近くの胃腸科専門の病院でご相談を。
腸が弱く2ヶ月ほど下痢が続くのですが
下痢は大きく「急性下痢」と「慢性下痢」とにわけられます。急性下痢は、食事の腐敗や
細菌に汚染された食物により起きる細菌性食中毒や、生の魚介類を食べて12時間後に
起きる、ビブリオ腸炎による下痢があります。夏場は胃腸の働きが弱っているので、ちょ
とした食べすぎや飲み過ぎでも消化不良を起こして下痢をしやすくなります。
これに対して慢性下痢は、下痢が1ヶ月以上続く場合で、原因としては@腸の働きの異
常な過敏性症候群 A大腸の炎症性病気では潰瘍性大腸炎、クローン症 B大腸ガン、
悪性リンパ腺、ポリープないしポリポージスなどの腫瘍 C膵(すい)臓ガン、膵炎など膵
臓の病気が原因の下痢 D甲状腺機能亢(こう)進症、糖尿病などホルモン異常による病
気 E乳糖分解酵素の欠乏になる牛乳不耐症(牛乳を飲むと下痢をする)−などがあり
ます。
下痢の特徴によって原因となる病気をある程度推定することができ、ご質問の方は、@
の過敏性腸症候群と思われます。規則正しく過労を避けた生活を心掛け、睡眠を十分に
とり、適当な軽い運動をしてください。冷たいものの取りすぎにも注意を。最後に大腸ガン
でも同様の症状があり下痢が続くようなら専門医で精密検査を受けることをお勧めします。
常な過敏性症候群 A大腸の炎症性病気では潰瘍性大腸炎、クローン症 B大腸ガン、
悪性リンパ腺、ポリープないしポリポージスなどの腫瘍 C膵(すい)臓ガン、膵炎など膵
臓の病気が原因の下痢 D甲状腺機能亢(こう)進症、糖尿病などホルモン異常による病
気 E乳糖分解酵素の欠乏になる牛乳不耐症(牛乳を飲むと下痢をする)−などがあり
ます。ある専門の病院は、入院せず手術しているところもあるほでです。体の負担は少
ない手術なので、この方の場合、思い切って手術をしたほうがベターだと思われます。
便秘を解消する漢方の服用を希望。妊娠中でも副作用はありませんか??
妊娠6〜11ヶ月の器官形成期と呼ばれる妊娠初期には、漢方といえども服用を控える
に越したことはありません。
漢方を服用した場合の胎児の催奇形についての報告はないのですが、どうしても服用し
たいという時は当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、麻子仁(ましにん)、山梔子(さんしし)な
どの腸を潤す生薬を使います。漢方薬ならば潤腸湯(じゅんちょうとう)、麻子仁丸(ましに
んがん)を服用。この方の場合、はっきりと妊娠かどうか分からないので、まず乙字湯(
おつじとう)を服用し便通と痛みを改善します。その上で坐薬を使用し便を促すような処置
をします。
妊娠している場合、薬を飲むのはよくないので野菜をしっかり食べ便秘を解消するように
しましょう。妊娠中、服用してはいけない生薬は巳豆(はず)、大載(だいさい)、三稜(さん
りょう)などですが通常の婦人薬には入っていないので心配ありません。要注意の生薬は
大黄(だいおう)、紅花(こうか)、牛膝(ごしつ)、?苡仁(よくいにん)など。?苡仁はハトム
ギのことで民間薬として使用されていますが妊婦には安全を期して使用を禁止しています。
詳しくはお近くの漢方医へお問い合わせを。
※妊娠中、漢方の服用は控えましょう。腸の潤す生薬を用いることは可能。