コラム

 

質問

痔の手術は何日入院?

回答

痔の種類としては主に①内痔核②外痔核③裂肛・肛門潰瘍④肛門周囲膿瘍⑤直腸脱 などがあげられます。このうち①~④の場合は肛門に痛みが生じることがあり、強く感じられる場合は手術を行うことが望ましいと考えられます。症状や手術については以下の通りです。

●切れ痔
女性に多く、便秘に関連しているとされています。便が細く出にくく、排便後に肛門の痛みが長くなったら入院しての手術をお勧めしています。直腸がんも同じような痛みや症状なので、大腸カメラによる検査が適しています。入院の目安は、痛みが軽い場合は一泊・強い場合は二泊三日。

●内痔核
内からいぼ痔が出てきて、指で押さえても戻らなくなって肛門が腫れてしまう状態(Ⅲ度)で、痛みが強くなる場合は手術が必要となります。患部が一ヵ所の場合は入院は二泊~三泊、2ヵ所の場合は五泊前後が想定されます。

●内痔核(注射療法)
内痔核の場合は切開せずに注射だけで治療できる場合があります。切らずに注射で内痔核を縮小させることができるため、出血や痛みが軽減されます。治療経験豊富な医師が細心の注意を払って治療を行っています。一泊程度の入院での施術が可能です。

●痔ろう
肛門の周りに膿がたまる「肛門周囲膿瘍」の症状は、浅いところにできる腫瘍は激しい痛みが伴い、深いところにできる場合は腰に鈍い痛みを伴います。いずれも切開をして溜まった膿を出す「切開排膿」が適しています。根本的に治療するには、痛みが軽い場合は3泊・強い場合は約1週間の入院が必要とされています。

●直腸脱
肛門から直腸が飛び出す病気です。特に高齢女性に多い疾患で、骨盤底が緩み、直腸の固定が悪い事が減員で、便秘や排便時のいきみが誘因になります。痛みは少ない場合でも、肛門から粘液が出て不快な場合は手術をお勧めしています。入院期間は約1週間程度。

いずれの場合も状態によって、手術方法や痛みによって入院期間などは異なります。専門の医師に相談して適切な処置を行いましょう。