内視鏡・低侵襲治療

 

内視鏡・低侵襲治療とは

内視鏡には上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、膵・胆道内視鏡検査、気管支内視鏡鏡検査があり、内視鏡専門医である応援医師と連帯し、検査・診断はもちろん積極的に治療も行っています。
 
新しい医療機器の開発に伴って、多くの外科治療は侵襲の少ない、皮膚の切る範囲を減らし、出血を減少させ、手術時間を短縮する、いわゆる「体に負担の少ない手術」、低侵襲が主流となってきています。
 
内視鏡外科手術(鏡視下手術)、腹腔鏡は、1990年代から胆嚢摘出術などの良性疾患に対する治療として試みられ、その後、早期がんなどの悪性疾患にも適応を広げられてきました。
その安全性や臨床的な利点が確立されるにつれて、様々な診療領域において、進行がんや複雑な疾患などにも適応が拡大してきています。
 
当院では、消化器悪性腫瘍に関して、利点の他、その適応あるいは欠点を含めて十分に患者様にご説明し、ご相談の上、内視鏡外科手術を提案していきます。

医師紹介

河合 知則(医学博士)
専門分野 消化器、肛門、漢方処方
経歴 昭和49年3月 東京医科大学卒業
昭和49年4月 岡山大学大学院入学
昭和49年4月 岡山大学医学部第一外科入局
昭和54年3月 岡山大学医学部医学博士授与
昭和60年2月 新倉敷胃腸肛門外科開業
資格 日本東洋医学会専門医指導医
日本東洋医学会岡山支部会理事
日本外科学会専門医
日本大腸肛門病学会専門医
日本内視鏡学会専門医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本乳癌検診担当医
緩和ケア研修会修了
河合 毅
専門分野 消化器外科(肝臓・胆嚢・膵臓・胃・大腸)
経歴 平成10年3月   岡山白陵高校卒業
平成16年3月   日本医科大学卒業
平成16年~18年  岡山大学医学部にて初期研修
平成19年~21年  津山中央病院外科
平成21年~24年  姫路日赤病院消化器外科
平成24年4月   岡山大学第一外科大学院入学(肝胆膵・移植グループ、大腸グループ)
資格 日本外科学会専門医
日本医師会認定産業医
所属学会 日本消化器外科学会
肝胆膵外科学会
内視鏡外科学会
大腸肛門外科学会
内視鏡学会
日本東洋医学会

診療内容

上部消化管内視鏡とは

上部消化管内視鏡検査は、絶食で来院されれば、当日検査を行ないます。
上部消化管検査では、咽頭・食道・胃・十二指腸および膵胆道系疾患の診断と治療を行います。

  • 上部内視鏡

下部消化管内視鏡とは

便潜血陽性の場合の精密検査,大腸疾患の診断と治療を行います。
下剤、検査食等前日および当日の準備が必要になってきます。
ご希望であれば、同日両方の検査を1度に施行いただくことも可能です。

腹腔鏡とは

腹腔鏡手術腹腔鏡は、1990年代から胆嚢摘出術などの良性疾患に対する治療として試みられ、その後、早期がんなどの悪性疾患にも適応を広げられてきました。
腹腔鏡外科手術は、からだにメスをいれる開腹手術と違い、1cmの内視鏡と、3~5mmの細い手術器具を使って行う手術です。患者さんにとって、手術の傷が小さいため痛みも少なく、早期の回復や職場・社会復帰ができるというメリットがあります。

肩・肘・手・股・膝・足の痛みなど加齢による関節疾患、首や腰など脊椎脊髄疾患、手足のシビレや痛みなど神経疾患、スポーツによる靭帯・腱・関節障害、骨折・腱断裂・切断などの外傷、手足の腫瘍、先天性の異常など、整形外科全般の疾患に対応しております。

取り扱っている主な疾患

特色及び手術について

脊椎疾患(頚椎、腰椎)については、ブロック注射、リハビリ等の保存的治療を中心としますが、手術が必要と判断した場合、椎弓形成術、椎体後方固定術等の手術を積極的に行っております。
関節の変形性疾患に対しては適応があれば積極的に人工膝関節置換術、人工股関節置換術を施行しております。
認知症及び寝たきり防止のため、当科では高齢者の大腿骨頚部骨折については早期手術を実施しております。
スポーツ等による腱の損傷、断裂に対して、靭帯再建術を施行しております。
身体の機能障害・能力低下のある方、術後の患者様などを対象に、個人個人に最も適した計画を策定し、復帰に至るまでのリハビリテーションを実施しています。また、筋力低下、関節変形予防を目的としたリハビリテーションも行っております。

  • 手術室
  • 内視鏡下腰椎椎間板摘出術
  • 人工股関節置換術(手術前と手術後)
  • 鏡視下前十字靭帯再建術